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2002年9月2日

音楽ジャーナリスト:池田卓生の今日の音楽日記
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 8月25日 ( 池田卓生の伝言板

 バッハの「ゴルトベルク変奏曲」第9変奏( 2002年8月25日 )。3つずつ10組の変奏で30変奏という中野振一郎の説明を受ければ、第9変奏は第3組の最後に当たり、「三度のカノンで堂々と締めくくられる」となる。具象世界の抽象化という西欧合理主義の最も美しい果実が音楽と哲学、数学であるとの話を思い出す分析だ。今日は「音楽の友」「ミュゼ」その他の原稿執筆がメインの一日。明け方までの郵便物作成がたたり、だるい、眠い。本当は目一杯、ジムで体を動かしたいのに。座り仕事が続くと甘いものが恋しくなり、昨日は小型とはいえ、夫婦でケーキ五個。知り合いの店(ジムで顔見知りのパティシェリー・シェフというのが皮肉!)に行ったら、一個おまけされたのが、とどめの一撃だった。夜中に45分ほど近所を散歩したが、とても足りない。お腹が重いと眠れないのも確かだ。それでも朝メールをチェック、「バタフライ」のチケット4枚の注文が来ていたので少し、気分が軽くなった。




 今日の音楽

 メンデルスゾーンの歌曲から、作品71の第3曲「遠く離れたひとに」

 詩:レーナウ、訳詩:西野茂雄

 私はこのばらを、いまここで摘む、
 はるばると遠い異郷の地で。
 愛する少女よ、お前に、ああ、お前に
 私は心からこの花を贈りたいのに!

 だけど私がお前のところへ行きつくには
 長い道のりを歩まなければならない、
 ばらはとっくに枯れてしまうだろう、
 なぜなら、ばらの命は短いのだから。

 恋する者の愛の思いは、はるばると故国に
 とんで帰るわけにはゆかない、
 ばらが咲き誇りつつ、自らを
 あの手の中にゆだねるようには、

 あるいは、夜うぐいすが
 巣わらを運ぶようには、
 あるいは、夜うぐいすの甘美な歌声が
 西風にのって伝わるようには。


 (訳:西野茂雄)
 訳詩のコピーライトは西野氏にあります。ご本人の了解のもとに、ここに掲載しました。


☆今流れている曲のアドレスは以下と通りです。音楽付きメール等にお使いください。
http://beethoven.op106.com/M20001201_091256/M20020901_175248.mid

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